ただでさえ弱っているときに、数十万円の契約を、初めての業界で結ぶ——浮気調査の依頼は、悪質業者から見れば「急いでいて、相場を知らず、人に相談しにくい客」が来る構図です。だからこそ、見分けの基準を先に持って行ってください。
幸い、悪質業者は契約前の段階でほぼ見分けられます。軸は一つ、探偵業法が義務づけていることを、面倒がらずにやっているかです。
契約前チェック7項目
| # | 確認すること | アウトの状態 |
|---|---|---|
| 1 | 探偵業の届出番号の掲示・記載 | 番号が確認できない(違法営業の疑い) |
| 2 | 契約前の重要事項説明 | 説明を省略・急かして飛ばそうとする |
| 3 | 料金の内訳(人件費・車両・機材・報告書) | 「コミコミです」で内訳を出さない |
| 4 | 追加料金の発生条件 | 延長・深夜・遠方の扱いが書面にない |
| 5 | 報告書のサンプル提示 | 渋る・見せられないと言う |
| 6 | 中途解約・返金の規定 | 「解約はできません」・規定が書面にない |
| 7 | 調査結果についての言い方 | 「必ず撮れます」と断定する |
7項目のうち一つでもアウトなら、その事務所での契約は見送りが原則です。誠実な事務所にとって、この7つはどれも通常業務の範囲で、確認されて嫌がる理由がありません。
相談中に出たら撤退する「危険なセリフ」
書面より先に、会話の中でサインが出ることもあります。
- 「必ず証拠を取ります」「100%成功します」 — 相手の行動は確率の問題。断定は営業トークです
- 「今日契約すれば割引します」 — 冷静な比較をさせないための期限圧力
- 「GPSを付ければ安く済みますよ」 — 違法性のある手段の提案。この提案をする業者は、調査の適法性全体が信用できません
- 「ローンを組めば大丈夫」 — 支払い能力を超えた契約への誘導(分割・後払いの記事参照)
- 「奥さん、これは絶対クロですよ」 — 調査前の断定で不安を煽る。感情を契約の燃料にする話法です
最後の一つは特に覚えておいてください。あなたの不安を大きくする方向に話す相手は、あなたの味方ではありません。誠実な相談は、不安を整理して小さくする方向に進みます。
複数相談が最大の防御になる
7項目のチェックも危険セリフの検知も、2社以上に相談すると精度が跳ね上がります。1社目の説明が標準なのか異常なのか、比較対象があって初めて分かるからです。無料相談は比較のためにあるものなので、遠慮なく使ってください(無料相談で聞くこと・断り方)。
万一、契約後にトラブルになった場合は、消費者ホットライン188(消費生活センター)へ。契約書面の不備は相手の法令違反の材料になるため、泣き寝入りの必要はありません。
まとめ
- 見分けの軸は「探偵業法の義務を面倒がらずやっているか」。7項目に一つでもアウトで見送り
- 断定・期限圧力・違法手段の提案・ローン誘導・不安を煽る話法は、出た時点で撤退
- 2社以上の相談が最大の防御。トラブル時は188へ
よくある質問
契約してしまった後で不審に気づきました。解約できますか?
探偵業の契約も、条件を満たせばクーリングオフや中途解約の対象になりえます。契約書面の交付日や記載内容が起点になるので、書面を手元に用意して、消費生活センター(電話番号188)に早めに相談してください。書面が交付されていないこと自体が、相手の法令違反の材料になります。
料金が安すぎる事務所も怪しいのでしょうか。
極端に安い表示は、後から車両費・機材費・報告書作成費などの名目で加算される「釣り価格」の場合があります。単価の安さではなく「総額の見積もりが書面で出るか」で判断してください。総額を出し渋る安さは、安さではありません。
口コミサイトの評判は信用できますか?
参考程度にとどめてください。この業界の口コミは、良い評判の自作も悪い評判の攻撃も混在しやすい領域です。口コミより、あなた自身の相談で確認できる7項目のほうが、確実な判断材料になります。
関連する記事
-
探偵の無料相談では何を聞かれる?相談だけで終わっていいのかと、電話の前の準備リスト
探偵の無料相談で聞かれることは、状況・相手の行動パターン・調査の目的・予算・希望時期の5つです。相談だけで終えてよいこと、匿名相談の可否、相談で必ず確認すべき4項目、断り方の文例まで、初めて電話する前に知っておきたいことをまとめました。
-
探偵への依頼はどう進む?相談から報告書までの流れと事務所の選び方
探偵への浮気調査の依頼が、無料相談・見積もり・契約・調査・報告書までどう進むかを5ステップで解説します。探偵業法で義務づけられた手続き、信頼できる事務所の見分け方、悪質な業者を避ける基準もまとめました。
-
不倫の慰謝料請求の流れ|自分でやる場合と弁護士に頼む場合の違いと費用
不倫の慰謝料請求は、証拠の確認→相手の特定→請求方法の選択→内容証明→交渉→合意書(または調停・訴訟)の順で進みます。自分で請求する場合の限界、弁護士費用の目安(着手金10万〜20万円+成功報酬が中心)、時効までの期間を解説します。